- ユーザーフレンドリーな場を提供して、ユーザーが急増
- 価格はクリエーターが設定
- シンプルで明確なビジネスモデルで、低価格を実現
ク リエーターが自作の映像素材を製作会社と直接取引できるオープン形式のB2Bマーケットを提供して注目を浴びているのが、素材提供会社のPond5社であ る。2008年1月に長年、映像エディターであったトム・ベネット氏がニューヨークに設立したネットビジネスである。
わずらわしいライセンス契約書もなく、わかりやすいビジネスモデルで高品質な素材の取引場所を提供、グローバル・ブランドや人気のあるコメディ番組、ハリウッド映画の製作者もこぞって、このサービスを使っている。同社が運営するwww.pond5.comにて約49万点のHD (High Definition)または、SD (Standard Definition)ビデオ素材が入手可能である。
従 来の素材提供ビジネスは、調達会社と使用契約書を交わすというプロセスを経なければならなかったが、映像のデジタル化とネットビジネスの一般化でこれまで の慣例が画期的に変わってきた分野である。その中でもPond5社のユニークさは、素材を購入する際に固単価を1回支払うという買い切り料金であること。 また、クリエーター自身が素材の提供価格を決めるため、クリエーターの関与の仕方が熱心であることがあげられる。
価格はウエブ上に明記されており、製作会 社の人は素材を選択した後、クレジットカードやPaypalを使って決済をして、ダウンロードするだけ。売り上げは、クリエーターとPond5が 50/50で分けあう。ビジネスの仕組みが透明であることが、素材提供者たちに信頼感を与えており、同社が取り扱う映像素材 数は日に日に増えている。特に人気があるのは、雲の動きや日の出の様子など、微速度で撮影した時間の経過を表わす動画だそうだ。素材の長さは、5秒から 60秒で、$5~$500の価格帯で取引されている。
最近は、映像関連業界の関係者が集まるクリエーティブ・コミュニティとしての役割も 持ち始めており、このウェブサイトでの出会いが新しいプロジェクトに発展していくこともあるという。Pond5では予算に限りのある政府関連・教育分野の コンテンツ製作者への素材提供にも力を入れている。
予算削減に常に晒されているこれらの分野のクリエーターにとって、朗報であると共に、新たな収入源も創出している。ちなみに同社ではクリエーターの有志と協力して、12月31日まで、クリスマスプレゼントとして、無料素材も提供している。
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©2010 竹内道