Archive for the ‘デジタルコンテンツ’ Category
- 不景気だからこそ、デジタル・スキルを向上させて自分の価値を高めよう。
- 不況サバイバルのためのハウ・ツーセミナーが盛況。
- テレビ業界のプロがスタートしたGet Digital.
毎日、数千人、数万人という大規模な解雇のニュースが報道され、次は我が身か?と不安感を持つアメリカ人は多い。失業率が毎月上昇し続けている今のアメリカでは、PCやインターネット、携帯電話などデジタル機器を職場で自由自在に使いこなすことは仕事場で生き残っていくために、不可欠になってきている。
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会社勤めをしている人たちは、社内コミュニケーションの迅速さをはかり、プロジェクトを効果的に遂行していくために、自分のデジタルスキルに磨きをかくことが必要とされる。自分で事業を営む人は、日に日に変わるデジタル製品や技術について理解し、実戦に役立てていくというニーズを持っている。景気の先行き不安が益々高まる現在、個人のデジタルスキルを向上させ自信を持てるようになるためのハウツー・ワークショップやセミナーが続々、登場している。その中でも最近注目されているセミナーに、シェリー・パーマー氏(Shelly Palmer)主催のGet Digitalがある。パーマー氏は長年 テレビ業界にて活躍、現在も米国テレビ芸術科学アカデミー(The Academy of Television Arts & Sciences、エミー賞を主催するテレビ業界の協会)ニューヨーク支部の会長を務めている人だ。
(写真 © Shelly Palmer)
そもそも、テクノロジー好きで早期アダプターであったパーマー氏に、長年にわたって、友人や知り合いから、携帯はブラックベリーがいいの?それとも、アイフォーン?、インターネット上でのソーシャルネットワーキングに参加するのに気をつけることは何?など、デジタルの世界に関する質問が終始殺到していた。不景気が深刻化するについて、氏はデジタルスキルを身に付けることが人々にとって必須条件になってきたことを実感し、実務的な内容で判りやすいセミナーをスタートすることを決心。1年間かけてカリキュラムを開発した。◆◆◆◆◆◆
Get Digitalは1日のセミナーで、価格は$449.95。Mac にするか?それとも、PC?
本当に必要なソフトは何?自分のブランディングをインターネット中で成功させるには?
など、ベーシックから応用編までを一日でカバーするというものだ。このセミナーの受講者の平均年齢は43歳。60%が女性、40%が男性である。受講者の多くは仕事でコンピューターとインターネットを普通に使ってはいるが、週末などを割いてまで新しいスキルや方法を身につけることに時間を費やさないという人たちだそうだ。
不景気時だからこそ、時間とお金を惜しまないで、自分に投資をし、新しいことを学んで、自分の付加価値をつけ、自分の生活を守ろうという前向きな人が増えており、今後様々な実務型自己啓蒙セミナーが誕生することが予想される。
©2009 竹内道
- 経済の先行きが不安な最近、週末のソフト鑑賞は映画館よりも自宅で
- 600万人のメンバーを持つユーザーフレンドリーなオンライン・エンタテインメントDVDサービスがライフスタイルに定着
- アメリカ社会全体が燃料や資源により敏感になり、エコをテーマにした専門DVDサービスも誕生
- エコ・フィルムメーカーを支援するコミュニティーとしても活動
ストレスが高い週日をすごした後の週末は、家族みんなでそろって映画を見てくつろぐ人たちが多いが、最近は、映画館での映画観賞よりもパソコンでオーダーできるオンラインDVDレンタルサービスが人気である。ユーザーフレンドリーで手ごろな料金、しかも膨大な数の作品の中から選択できるというメリットがあるからだ。今や600万人のメンバーを持つネットフリックス社はその代表格で、アメリカ人の日常生活にすっかり定着している。
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このような背景がある中、昨年秋には「エコ」をテーマにした映画やドキュメンタリー専門のオンラインDVDサービスが登場して、注目を集めている。その名も「アース・シネマ・サークル」(www.earthcinemacircle.com)。ロハスの代表企業であり、「健康と環境」をキーワードとしてライフスタイル商品を幅広く販売するガイアム社の傘下でスタートしたサービスである。(写真 © EarthCinemaCircle)
コンテンツ王国のアメリカでは、エコロジーをテーマとした長編、短編映画やドキュメンタリーの力作が情熱を持った製作者によって、自主的に毎年何千本と作られている。主に全米各地で開催される映画祭に出展されるが、その場で上映されるだけで、なかなか、単館の映画館での上映やテレビ放映に至るものは少なく、せっかくの作品も埋もれてしまう。そんなフィルムメーカーをサポートするためにも、アース・シネマ・サークルが誕生したわけである。◆◆◆◆◆◆
メンバー制で、隔月に4本の作品の入ったDVD=写真は一例=が郵送されてくる。毎回のコストは23ドル。ネットフリックス社などの大手サービスとは違いDVDは返却する必要がなく自分のコレクションとして保存できる。冒険心をそそられるような未開の地を舞台にしたアドベンチャーや環境保護のために生涯をかける人々のライフストーリーなど、映画祭で評判の良かった世界各地からの作品が選ばれている。現時点でのメンバーは約1000人だが、このサービスを応援する人たちの中には、著名なディレクターや俳優も多く、草の根運動的に着実に、メンバーベースを増やしている。エコロジーは、衣食住に加え、アメリカ人が関心を持つコンテンツのテーマとしても、じわじわと浸透してきている。
©2008 竹内道
- グリーンな生活を目指す人々を対象に実務的なエコエンタテインメントを提供
- 健康的な料理番組から無駄の多いお宅拝見を人気の高いパーソナリティがナビゲートする
- 車の業種においては、ゼレラルモータースが全米レベルにおいて独占スポンサー。
このような背景において、ドキュメンタリーや情報番組などのノンフィクション番組で定評のあるディスカバリーチャンネルを運営するディスカバリー・コミュニケーションズが、「プラネットグリーン」というエコ・ライフスタイルをテーマにした1日24時間放送のケーブルテレビチャンネルを6月2日にスタートした。衛星放送とケーブルテレビを介してアメリカの5000万世帯にリーチする。ディスカバリーは100以上のチャンネルを介して、世界170カ国の累積 15億人にリーチするグローバルメディアであるが、プラネットグリーンのチャンネルでは、自然の保護やエネルギーの節約、健康的な生活をテーマにしたオリジナル番組を放送し、エコ・エンターテインメントと名づけている。
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果たしてエコ・エンターテインメントとは、何なのか? 同チャンネルのアプローチは、グリーンな生活を目指す人々に実生活上のノウハウを教えるというものが多い。エミリル・ラガッセ氏という人気のセレブシェフがオーガニック食材の大手スーパー、ホールフーズとタイアップして、新鮮なオーガニック食材を使った健康的な食事の作り方をわかりやすく楽しく教える「エメリル・グリーン」という料理番組が予定されている。バランスのとれた食生活を送っている人が日本と比べてまだまだ少ないアメリカでは、新鮮な食材で毎日の食事を作るということは、グリーンなライフととらえられるようだ。
(写真:番組「Wasted」(お宅の無駄を拝見) の場面から 写真©Planet Green)
「Wasted」(お宅の無駄を拝見) は毎回、ホストとグリーンアドバイザーが無駄の多いお宅を訪問、食材や衣服、室内の暖房、クーラーなどの無駄をチェック。地球の資源を少しでも無駄使いしないですむように指南していくというハウツー・情報番組である。プラネットグリーンは、広告放送であるが、ゼネラル・モーターズ、家庭用洗剤の化学メーカーのSCジョンソン、建設機械のキャタピラーとグリーンとのかかわり方やその程度もさまざまな広告主が名を連ねているところが、実務的なアメリカのビジネスらしい。ゼネラルモータースは自動車カテゴリーの独占スポーサーである。今後のエコ専門チャンネルのコンテンツの企画内容が注目される。©2008 竹内道
- 「手紙」をもっと書こう
- 有料放送とアメリカ郵便局で共同の促進キャンペーン
- 書簡で有名な第2代大統領ジョン・アダムスの伝記ドラマシリーズがベース
ハリウッド映画俳優のトム・ハンクスもExecutive Producerをつとめるこのシリーズは、数多い書簡を書いたことで有名なアダムス大統領の生涯のストーリー。大型シリーズのプロモーションには、500万ドル-1000万ドルという潤沢な予算をかけることで有名なHBOだが、同シリーズのプロモーションとして同社はUnited States Postal Service(アメリカ郵便局、USPS)と共同で”Power of the Letter”というユニークなキャンペーンを実施し、注目を浴びた。
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これは、特に電子メールの普及で手紙を書く習慣が徐々に減っている現在、「昔ながらの心のこもった伝達方法である手紙をもっと書こう!」という主旨のキャンペーンである。USPSの専用サイトwww.thepoweroftheletter.comに行くと、HBOの同シリーズとアダムス大統領についての情報が満載、また、アダムス大統領の名言をメッセージとしてのせた数種類の美しいグリーdティングカードの中から自分の好きなカードが無料でオーダーでき、切手代支払済みのカードが送られてくるという仕組みである。消費者は、カードを書いて、投函するだけでよいわけだ。
このキャンペーンは、全米にある約12000箇所の郵便局、そしてHBOとUSPSのホームページ、テレビ、印刷媒体で大々的に告知された。
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郵便局が他社と組んで、手紙を書くことを促進するための共同キャンペーンにかかわったことは今回が初めてである。このキャンペーンを企画したのは、HBOのプロモーション会社Civic Entertainment Group。パブリックセクターでのプロモーションを得意とする専門エージェンシーである。HBOのマーケティング部門VP, Zach Enterlin氏によると、USPSとの提携で、通常のテレビや印刷媒体での広告を超えた新しい取り組みのマルチプラットフォームで消費者が関与できるキャンペーンが展開でき、数多くの人がグリーティングカードをオーダーし、番組への関心も高まったとのこと。有料放送と郵便局という意外な組み合わせだが、番組の促進と手紙を書くことの促進は同時に成功。企画力が実を結んだ。
©2008 竹内道
- ついにニューヨークのイエローキャブまでに浸透しているデジタルメディア。
- その背後には、ブルーンバーグ市長の積極的なメディア政策が。
ニューヨークを最近訪ずれた人はタクシー内にTVモニターが設置されたことに気づかれたことだろう。イエローキャブと呼ばれる約1万3千台のタクシーがニューヨーク市に登録されているが、タクシー業界は年間約20億ドル(約2兆円)の産業である。
2004年にニューヨーク市タクシー・リムジン委員会が乗客への便宜を図り、遅くとも2008年3月までに全タクシーでクレジットカードでの支払いが可能になることと、GPSカーナビシステムを設置することを義務付けた。そのため2007年の夏ごろより、クレジットカード支払い端末とタッチパネル式のデジタルスクリーンを搭載したタクシーが目につき始めた。
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タクシー会社にこのシステムを提供しているのはVeriFone Transportation Systems (VTS)とCreativeMobile Technology の2社である。現時点でVeriFoneシステムを搭載するタクシーは、5500台。
同社はWABC(ABCネットワークのニューヨーク市ローカル局)と提携しTaxi TVと総称するコンテンツサービスを提供している。Creative Mobile Technologyのシステムを搭載するタクシーは約4300台でデジタルモニター用のコンテンツ制作の部分はClear Channel CommunicationsとNBC Universalが開発した。
Taxi TVのコンテンツは、マルチメディアで盛りだくさんだ。WABC局提供のビデオニュースやABCグループの傘下にあるスポーツ専門チャンネルESPNからはスポーツの試合の結果情報、また、ロイターからは金融情報、そして、ニューヨーカーだけでなく出張者や観光客にも便利なZagat発のレストラン情報をすべてタッチ式で選択することができる。
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同コンテンツ事業の開発をしたWABCのMichael Mongelluzz氏の話によると、乗客が一回にタクシーに乗っている時間は平均して13分から15分。Taxi-TVのコンテンツもその長さに合わせて、13分から15分が1セグメントで、8-9分が本編、残りがコマーシャルに割り当てられている。主な広告主は、クレジットカード会社、航空会社、銀行、ホテル、デパートで、WABCが販売を担当している。タクシー内のデジタルスクリーンは、運転手が料金のメーターをカチッといれると自動的にスタートするが、タクシーの中はプライベートな時間とみなし、すぐにスクリーンをオフにするニューヨーカーも多い。そのためこのタクシー内のコンテンツサービスは、ニューヨークの地元情報に興味のある観光客に最もアピールしていると言えるだろう。
©2008 竹内道
- ニューヨークを舞台にした映画やテレビ番組は数多く、実際の撮影場所は、制作コストが安いアメリカ西海岸の都市やカナダであることが多かったが、この数年、ニューヨークにおける制作が急増。
- 映画、テレビ番組、CM、ゲームなど、コンテンツ製作に必要なソフトの専門店もオープンして、ニューヨークがコンテンツビジネスの製作メッカとなってきていることを立証。
一方、ドル安のため、アメリカでの制作に割安感を感じるヨーロッパやアジアのプロデューサー達が、ニューヨークを制作本拠として選んでいることもあり、ニューヨークのクリエーティブ・コミュニティーは活気を帯びてきている。
そんな中、制作会社が数多くあるマンハッタンのフラットアイアン地区にエンターテインメントビジネス専用のソフトウエアを販売するショップ、Showbiz Softwareが昨年11月にオープンして関係者や映画制作を勉強する学生達の間で注目を浴びている。
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Showbiz Softwareは制作上不可欠なコンピューター・ソフトウエアを販売する専門店である。予算作成、制作進行、管理用のビジネス用のソフトウエアから、脚本、ストーリーボードの作成、編集用など数多くの専門ソフトを取り揃えている。
同店を経営するのはMedia Servicesという映画やテレビ番組制作を専門にする経理会社。同社は長年、映画やテレビ番組制作に関与するスタッフの賃金や保険の計算など、この分野特有の複雑な経理管理を専門に行ってきた。
Showbiz Softwareはこれらの独自ソフトウエアを販売、トレーニング・クラスを無料で提供し、業界のユーザーの便宜を図っている。
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同店にはカフェーも設けられ、ワイヤレスのインターネット環境も整備し、プロデューサーやライターたちが、くつろぎながら打ち合わせができる場を提供している。ロスアンジェルス店に続いて2号店の誕生である。このような専門店が登場するほど、コンテンツの制作に従事する人口が増えているのは、ニューヨークが、出版、広告、メディア業界の中心であり、コンテンツ産業の頭脳となる優秀な人材を惹きつけているからだ。ニューヨークが、世界に向けて情報発信をする場所として人気のある都市であることが、こんな小売ショップの誕生からも垣間見られる。
Showbiz Software shop
http://www.showbizsoftware.com/New York Store
19 W 21st St.
New York, NY 10010Telephone: 646.829.0700
Toll Free: 800.5.SHOWBIZ
Fax: 212.206.6978
Mon-Fri: 9:00 AM-6:00 PM
©2008 竹内道
- 今や全人口の15%をしめるヒスパニック系アメリカ人。その内50%が35才未満と高い若者の比重。
- スペイン語文化を大切にしたいヒスパニック層のための総合デジタルチャンネルが誕生し、ヒスパニック市場を重要視するグローバル企業が積極的にサポート。
スペイン語を母国語とするヒスパニック系アメリカ人の数は、メキシコや中南米からの移民の流入と出生率の上昇のため、2000年から2006年の間に年平均4.1%という率で増え、今や全アメリカ人口の約15%にあたる4420万人に到達した。
ヒスパニック市場が拡大していく中、質の高いコンテンツ製作で定評のある公共放送とスペイン系の投資家が共同で一日24時間放送のスペイン語放送V-me テレビ (本社ニューヨーク市) を今年の3月より放送を開始したが、スペイン語やラテン文化の伝統を大切にしたいヒスパニック系アメリカ人の間で歓迎されている。
V-me、(発音は、veh-meh,ヴェーメー)、スペイン語のveme=see me=私を見て をもじったもの。◆◆◆◆◆◆
アメリカには何十年も前からTelemundoとUnivisionという娯楽とスポーツを中心としたスペイン語放送局があるが、V-meは子供のためのスペイン語教育や日常生活に役に立つ情報番組、スペイン語圏で製作された映画などを提供する総合コンテンツサービスをめざしている。ヒスパニック系世帯数は470万世帯だが、V-meはニューヨーク、ロサンジェルス、シカゴ、マイアミなど主要30都市の公共放送局、ケーブルTV、衛星放送を介して、全ヒスパニック世帯の約40%にリーチしている。
・ 午前中 幼児対象の教育番組
・ 午後から夕方 育児番組や料理番組等のハウツーもの・ プライムタイム 若者向けの音楽番組や映画
V-meで放送される映画は、アメリカ映画の吹き替え版ではなく、スペインや中南米で製作された映画で、ヒスパニック系の1世から5世の間で楽しまれている。
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同社の収入源は、スポンサーシップと同社製作番組の海外配給業務から成り立つ。ヒスパニック系アメリカ人の総人口の50%が35歳未満と驚異的に若者が多く、学歴や収入の上昇が見込まれるこの層における企業ブランドの確立はアメリカ市場において重要視されている。
AT&T、Canon、USB、Universalなどそうそうたるグローバル企業が既に番組の協賛を行っている。
同社では、現在、視聴率調査会社ニールセンと共同で視聴率データの分析を行っており、ヒスパニック市場にアピールしたいスポンサーの獲得に努めている。
©2008 竹内道



